風呂っていいですよね。
家づくりを考えるとき、お風呂ってかなり重要だと思います。風呂が素晴らしいと1日の疲れが吹き飛びますからね。「マイホーム建ててよかったなあ」って感じられるプライベートスペースだと思います。
私自身も風呂が大好きでして、住宅の間取りを考える時も風呂環境をとにかく優先する癖があります。どうやって風呂に大窓作ろうかなーとかそんなことばかり考えてます。
皆さんも注文住宅を作るなら是非風呂にこだわってください。良い風呂があると毎日が幸せですよ。
さて、閑話休題。本題に入ります。
皆さん、ユニットバスの定義って知っていますか?設備屋をやっていると意外と皆知らないというか、誤解が多いなと思う部分です。
本記事ではユニットバスの定義を説明し、在来工法との違いを説明し、最後に筆者オススメのハーフユニットバスもご紹介します。
ハーフユニットバスってご存知ないですよね。結構マイナーな存在です。
家づくりの打ち合わせとかで「ハーフユニットバスがいいんだけど」とか言ったら「この人よく調べてんなー」って思われますよ。さあ始めましょう。
Contents
ユニットバスって何だ
“ユニットバス”って言うと嫌な顔をする人が結構います。
そういう人はトイレ+風呂=ユニットバスという勘違いをしています。大抵しています。
ユニットバスってそういう意味じゃありません。
まずは皆さんの誤解を解くことから始めましょう。
トイレ+風呂=ユニットバス は間違い
ここ大事なのでもう一回言いますね。
トイレ+風呂=ユニットバス ←これ間違いです。

ビジネスホテルとかでよくありますよね。トイレと風呂が一緒の部屋になってるやつ。
あれもユニットバスの一種ではあるんですけど、ユニットバスの定義はもっと広いです。
分かりましたか。大丈夫ですか。えーそうなの!?って思ってる人いませんか。
いたら手を挙げてください。そのまま挙げていてください。
そんなこと知ってたよ!っていうアナタは勤勉な方です。立派です。
でも、ハーフユニットバスって知らないでしょ?
最後のところまで飛ばしていいからその部分だけでも読んでいってください。
ユニットバスは”大きな箱”
間髪入れずに正しい理解をぶち込みましょう。
ユニットバスってのは大きな箱のことです。
床から天井まで全部揃った大きな箱のことをユニットバスと言うのです。

ユニットバス=壁・天井などのパーツが全て一体になった箱
TOTOのユニットバス
↑こんな感じで床から天井までを全部まとめて製品にしているのがユニットバスです。これを買えば風呂の部屋が丸ごと届くと思ってください。(現場組み立ては必要ですけど)
トイレと風呂が一緒になっているやつも床から天井までが一体の大きな箱になっていますから、あれはあれでユニットバスです。
トイレ一体型ユニットバスとか、3点セットユニットバスとか呼びます。(3点=浴槽+洗面台+トイレ)
ユニットバスのメリットは”良いものが安い”
ユニットバスのメリットは大きく分けて3つあります。
- 品質が安定している
- 止水性が高い
- コストが安い
要するに良いものが安いという素晴らしいモノなのです。ちょっと説明します。
品質が安定している
基本的にユニットバスは工業製品です。
壁も床も天井も浴槽も、すべてのパーツを工場で作ってしまい、現場でやるのは組み立てだけです。配管をつなぐ口なんかも予め設けておいて、現場では配管同士をつなぐだけです。
工場生産ですから品質が安定していて、大きな失敗は多分ありません。
現場での施工(据え付け)精度が悪いとかはありますけどね。それはユニットバスじゃなくても一緒です。
止水性が高い
止水性が高いのも特筆すべき長所です。
ユニットバスは床も壁もほぼ一体で作るため、床回りに隙間が無いです。
このため、床下に水が漏れるってことがほとんど無いのです。
これは2階より上の階に風呂を作るときに絶対的に大切な要素でして、筆者は2階以上に在来工法の風呂を作るのは厳しいと思っています。上層階はユニットバスオンリーです。
コストが安い
まず、工場での大量生産・量産化により、スケールメリットが働いて製造費が安いです。
また、工場生産で現場作業が少ないため、全体工期が短くなる場合が多いです。
職人の人工などを削減でき、作業費の面でもコストが安くなります。
量産が前提となるため、特注品のユニットバスとなると一気に価格が跳ね上がります。
受注生産のユニットバスは高級品の類です。
在来工法って何だ
在来工法というのはいわゆる昔の風呂です。
既製品の利用は基本的に浴槽(バスタブ)とシャワー類だけで、壁や床や天井は大工仕事で現場で作るタイプの風呂のことです。左官仕事でタイルが貼ってあったり、バスタブが埋め込まれているようなのは在来工法です。


在来工法のメリットは”自由度”
在来工法のメリットはその自由度です。
基本的に現場で作るものですから、大工仕事の範疇なら何でも実現できます。
お気に入りのタイルで模様を作ることもできますし、細長いスペースを無駄なく使って洗い場を2つ作ることもできます。テラス用のドアを作るなんてことも朝飯前です。
これはそのままユニットバスのデメリットでもあります。
ユニットバスは工場での大量生産品ですから、規格に縛られる部分が多くあります。窓の大きさや壁材の種類など、我慢しなければならない部分も出てきます。
一方、在来工法のデメリットはユニットバスの裏返しです。
現場で作るものなので品質に不安定さがあり、職人の腕前が出来不出来に直結します。
止水性もユニットバスに劣ります。経年劣化で床下に漏水するケースも多いです。(2階に風呂を作って水漏れすると悲惨です)
また、どういう作りにするかにもよりますが、現場作業が多く発生するためコストも高くなる傾向があります。
ハーフユニットバスって何だ
さて、筆者オススメのハーフユニットバスをご紹介します。
これはもう見た方が早いので参考URLから教えちゃいましょう。コレ↓です。
要するに、ユニットバスの腰から下だけを切り取って販売するものです。
壁や天井は大工仕事で作ることになるので、
腰から下はユニットバス、腰から上は在来工法という形になります。
ハーフユニットバスのメリットは”良いとこどり”
ハーフユニットバスのメリットはユニットバスと在来工法の良いところをそれぞれ味わえる点にあります。
ユニット部分は品質が安定していて止水性が高く、在来工法部分は壁材から窓の配置まで自由に設計できます。
コストはユニットバスよりは高くなりますが、在来工法よりは安く抑えることができます。
- 品質が安定している
- 止水性が高い
- コストが安い
- 自由度が高い
まさしく、ユニットバスと在来工法のハイブリッドであるといえるでしょう。
自由度の高い風呂を2階以上に作りたいなら第一選択
筆者としては、止水性の高さから2階以上の階層にも安心して設けられる点が最高の魅力だと思っています。
2階にお風呂を作りたくて、そこに大きな窓を設けたいとか、壁をヒノキで作りたいとか、そういうコダワリがある人にとってはハーフユニットバスが第一選択となるでしょう。
ハーフユニットバスのデメリットは”マイナーであること”
ただし1点だけ欠点があります。
ハーフユニットバス自体がマイナーな存在なので、施工実績のある業者を探すのに一苦労する点です。
在来工法部分の止水性は職人の腕次第なので、施工実績が無い業者に任せるのはやや不安が付きまとう工法だと言えるでしょう。
特に大手ハウスメーカーみたいなところですと、完全自由設計を謳っていても難色を示される場合があります。施工実績が無いからです。
筆者の知る限り、注文住宅の選択肢としてハーフユニットバスを設けているハウスメーカーはありません。まずはカタログを見せて相談するところからになるでしょう。(営業さんレベルだと「何ですかそれ?」ってところから始まるかもしれません)
まとめ
いかがだったでしょうか。
誤解されがちなユニットバスの意味に触れ、在来工法に触れ、ハーフユニットバスまでご紹介しました。
ユニットバス | ハーフユニットバス | 在来工法 | |
品質の安定感 | ◎ | ○(在来部分は職人次第) | △(職人次第) |
止水性 | ◎ | ○(在来部分は職人次第) | △(職人次第) |
コスト | ◎(特注の場合は×) | ○ | △ |
自由度 | ×(特注の場合は◎) | ○ | ◎ |
2階以上への適合 | ◎ | ○(施工実績あれば安心) | ×(オススメできない) |
たかが風呂、されど風呂ということで、風呂の種類を変えるだけでも品質面・コスト面・自由度などに大きな差が出ることがご理解いただけたと思います。
いずれも一長一短がある工法なので、皆さんのご要望に応じて適材適所を意識するとよいです。
もしこれから家づくりをお考えでしたら、風呂環境の整え方についてもご一考ください。