漏電ブレーカーが落ちた!
そんなときの役に立つ記事です。とにかく現場的なことを急ぐ内容に仕上げました。
- 今まさに漏電ブレーカーが落ちている
- 漏電ブレーカーが頻繁に落ちている
こういう方のために正しい対応のハウツーだけをお示しします。
漏電の仕組みとか危険性とかの話はこちらの記事で取り上げます。あとで時間に余裕ができたときにそっちも読んでください。
Contents
漏電ブレーカーが落ちた時の対応~全体の流れ~
まずは全体の流れを示します。
こういう流れで対応するんだと理解してください。

では、細かい説明に入っていきます。
漏電ブレーカーの位置を確認する
漏電ブレーカーの位置はココ↓です。

目印は赤いテストボタンです。これが付いているのが漏電ブレーカーです。

まだ絶対に触らないでくださいね。
お宅で落ちているのは本当に漏電ブレーカーでしたか?
違うブレーカーが落ちているなら漏電ではない可能性があります。
本当に漏電ブレーカーが落ちているなら一大事です。次の手順に進みましょう。
家の中の異常を確認
もし本当に深刻な漏電が発生している場合、既に家の中に異常が見られる可能性があります。
まずは家の中を確認してください。ブレーカーは落ちたままにしてください。
- 家族は全員無事か(どこかで感電していないか)
- 焦げたニオイはしないか
- 煙は出ていないか
- コンセントや照明器具の周りに異常は無いか
目に見える異常があった場合、不安ならすぐに電気屋さんを呼びましょう。

大きな異常が見つからなければ次の手順に進みます。
子ブレーカーを全て落とす
漏電している回路を特定するための準備です。
まず、子ブレーカーを全部落とします。
このとき、大元のブレーカーは入れたままにします。

子ブレーカーは1つ残らず落としてください。
予備と書いてある子ブレーカーも念のため落としてください。
もともと落ちているブレーカーはそのままで結構です。
漏電回路を調査する
次に、漏電が起きている子ブレーカーを特定します。
順番が大事なのでよく読んで実施してください。
①漏電ブレーカーを上げる
漏電ブレーカーだけを上げてください。
子ブレーカーは落としたままです。

このとき、漏電ブレーカーから飛び出ているボタンを押し込んでください。
押し込まないとブレーカーが上げられません。

②子ブレーカーを1つずつ上げる
先ほど落とした子ブレーカーを1つずつ上げてください。
1つ上げて、10秒ほど待って、落とします。
その後また1つ上げてください。
- 子ブレーカーを1つ上げる
- 10秒ほど待つ
- 子ブレーカーを落とす
~次のブレーカーで繰り返し~

これを繰り返していると、どこかのタイミングで漏電ブレーカーが落ちるはずです。
その子ブレーカーが漏電している回路です。
すべての子ブレーカーで試しても漏電ブレーカーが落ちない場合は電気屋さんを呼びましょう。特定しにくい漏電が起きているか、漏電ブレーカー自体が壊れている可能性があります。
漏電している回路が特定できたら、その回路の部屋に行って確認を続けます。
その回路がどこに繋がっているか分からない場合は電気屋さんを呼びましょう。
漏電機器を特定する
漏電には2種類あります。
家電から漏電している場合と、家の回路から漏電している場合です。
①家電から漏電している場合
漏電回路の部屋のコンセントを確認してください。怪しい家電は繋がっていないでしょうか。
例えばこんな家電↓が怪しいです。
- 古い
- 配線が踏まれている
- 配線が劣化している
- 本体が劣化している
怪しい家電があったら、その家電のコンセントを抜いて、子ブレーカーを入れてみてください。
それで漏電ブレーカーが落ちなければ一件落着です。その家電が漏電していたのでしょう。その家電はもう使わないか、修理に出すかしてください。
それでも漏電ブレーカーが落ちるようなら、その家電は無罪です。別の怪しい家電を探すか、②に進みましょう。
②家の回路から漏電している場合
とくに怪しい家電が無かった場合、壁の中の配線やコンセント本体から漏電している可能性があります。
多くの場合、これは1番危険なタイプの漏電です。すぐに電気屋さんを呼びましょう。
コンセントや電線をいじるのには電気工事士の資格が必要なので、皆さんにできることはここまでです。あとはプロに任せましょう。
放置するといつか火事になります
まとめ:判断に困ったら電気屋さんへ
いかがだったでしょうか。
本記事は漏電ブレーカーが落ちて今まさに困っている人を対象にしたので、余分な情報はなるべく削ってエッセンスだけをお届けしました。今まさに困っている方のハウツーとして活用していただけると大変嬉しいです。
ただ、電気は専門的な分野ですから、判断に困ることがあれば絶対に専門家を頼ってください。漏電というのは電気の中でも特に危険度の高いアクシデントですから、少しでも判断ミスがあると火災や人身事故に繋がってしまいます。
本記事はあくまでも素人でできる範囲の対処法を書いたものなので、そこのところ慎重に判断をお願いします。