こんにちは。筆者です。
もう何度も言っていますけど、筆者は大学で2留した経験があります。
2留した当時は本気で退学も考えたし、なんなら蒸発することすら考えたりしました。でも筆者はなんとか大学を卒業して、普通に就職して、一級建築士まで取ってしまいました。自分で言うのもアレですが、多留にしては結構うまく立て直せたほうだと思っています。
ところで、筆者は自分自身も留年ですが、留年した知り合いも多いです。
同じ学科で同じように2留した知り合いもいるし、他の学科で2留した人と5年生のときに英語の授業で知り合ったこともあります。そこには3留した人もいました。
自分が留年しなければこんな知り合いはできなかったわけですから、そういう意味では、筆者は皆さんよりも留年生(特に多留生)の実態に詳しいのだと思います。
で、そんな筆者の実感としてなんですけど、留年生には共通する性質があるように思います。
つまり、こういう人は留年しやすいみたいな傾向が結構明確にあると思うのです。特に多留生はその傾向が強いです。
逆に言えば、そういう傾向を持つ人が、この記事を読んで予め自覚しておき、意識的にそれを改善することで、留年はある程度防げると思っています。
今回の記事では、筆者が感じた留年生の共通項をご紹介して、皆さんへの注意提起としたいと思います。これから大学に入るタイミングで読んでもらえればベストだと思いますが、在学中の人にも読んでほしいです。
こんな人に読んでほしい
- これから大学生になる人
- いま大学に通っている人
- 留年のことが気になる人
- その親御さん
なお、今回の記事はやや抽象的な意見に終始しますが、留年しないための具体的な方針はこちらの記事に書いています。
大学で留年しないために意識すべき5つのこと
合わせて読んでもらうと一層効果的があると思います。
あと、大学で留年してしまった人が心がけるべきことはこの記事で書きました。
留年した学生に考えてほしいこと
もう留年してしまった人はこちらの記事も読んでください。
では本題に入ります。
留年しやすい性質① 先延ばし癖
まず何といってもこれです。
留年する人のほぼ100%が「先延ばし癖」を持っています。
断言してもよいです。もちろん筆者もそうです。
これが進級に及ぼす影響は詳しく説明するまでもないと思います。
レポートを先延ばしするのも、試験勉強を先延ばしするのも、単位取得にガンガン響きます。積み重なれば留年です。
もちろん、軽度の先延ばし癖はみんな持っています。
やるべきことを1日や2日先送りするぐらいのことは問題ないでしょう。そのぐらいは誰でもやることだと思います。
ですが、先延ばし癖が重症化すると問題です。
先延ばし癖が根深くなってくると、本当に期限ギリギリになってから取り掛かるようになります。
例えば、5月中に提出すべきレポートについて、課題の内容を読むのが5/31の夕方とかになったりします。そうなるともう病的で、留年に片足突っ込んだような状態になります。
ちなみに「先延ばし癖」というのは「逃げ癖」や「サボり癖」とほぼ同義です。「先延ばしする≒今やることから逃げる≒サボる」だからです。
これは学業に限らず人生レベルで障害になる悪癖ですから、自覚があったらできるだけ意識して改善することをオススメします。

留年しやすい性質② 人に聞けない・相談しない
次にこれです。
留年する人の大部分は「人に聞けない・相談しない」タイプです。筆者もそうです。
何か分からないことがあるときに、人を頼らず自分だけで解決しようとするのです。
例えば、入学初年度で履修登録の方法が分からないとして、それをシラバスとかマニュアルだけ読んで自分ひとりで決めようとする考え方は、黄信号だと思います。
どんな講義が単位を取りやすいとか、どんな講義は面白いとか、そういう情報って意外なほど口コミで伝わってくるものです。
ちょっと人に相談すれば履修登録が有利になるのに、それをせずに自分ひとりのアンテナだけで履修を決めるというのは、情報力の点で大きく赤点なのです。
大学は自主自律が原則の世界ですが、ひとりで何でもやれ!というわけではありません。
むしろ、自主的にコミュニケーションを取ることが求められる世界ですから、何か迷ったときは人と共有する癖をつけられるとよいです。
ちなみに、人に相談できない理由は人それぞれと思いますが、筆者の場合は「自意識」や「遠慮」がありました。
筆者は「分からない=恥ずかしい」という後ろ向きな価値観を持っていて、それが邪魔して人への相談ができなかった気がします。
結果として、入学直後に物事をよく知らないまま中途半端な履修登録をしてしまい、授業でやる気が起きずに単位を落として留年しました。
履修登録の躓きと単位を落とすことは直接の関係はありませんけど、大学生活の第一歩を中途半端に失敗したという意味で、悪影響があったと思います。
ちなみに、人に聞けない性格と先延ばし癖が組み合わさると最悪です。
→提出期限ギリギリになってから課題に取り掛かる
→分からないことがある
→今さら人に聞けない
→課題出せない
→単位落とす
こんな感じになって合わせ技一本で留年します。自覚がある人は絶対に直してください。
留年しやすい性質③ その場を取り繕う
次にこれです。
留年する人は少なからず「その場を取り繕う」クセがあるように思います。筆者がそうでした。
「テストどうだった?」と聞かれたときに「単位は落としてないと思うよー(本当はテストすら受けてない)」みたいな感じです。
「課題出した?」って聞かれたときに「一応出したよー(本当は出してない)」みたいな感じです。
「自分は大丈夫ですけど?」的な雰囲気を出してとりあえずその場をごまかしてしまうのです。別に誰も得しないのですが、なんとなく見栄を張ってしまうのです。
これはまず周りからのサポートを得づらくなりますし、いざ留年した時にカミングアウトするハードルも上がってしまうので、全く良いことがありません。
自覚があったら早く改善することをオススメします。
ちなみに、筆者の経験則ですが、単位を落としそうなときに「ヤバい!単位落としそう!」と騒げるような人は意外と大丈夫です。留年するほど単位を落としたりはしません。
むしろ「んー?大丈夫だけど?」と涼しい顔しながら裏で単位を落とす人の方がヤバいです。
高校で言えば、赤点取ったことを公表して自虐ネタにできる人は大丈夫ですけど、黙って30~40点ぐらいを取っているような人はヤバいです。そういうことです。
取り繕うこと自体は臨機応変さの表われでもあり、決して悪いことだけではないのですが、度が過ぎるとただの嘘つきになってしまうので注意です。
留年しやすい性質④ ギリギリを狙う
最期にこれです。
留年する人は少なからず「ギリギリを狙う」クセがあるように思います。筆者がそうでした。
「単位取れればいいから、成績は”可”でいいや」
「9:00から講義だから8:59に教室着くように電車に乗ろう」
↑こんな風に初めからギリギリを狙ってしまう感じです。
「7割出席すればテスト受けさせてくれるっていうから、4回休んでいいんだな」みたいな感じです。
先延ばし癖もそうですけど、要するに「なるべく楽をしたい」という気持ちがヘンな方向に表れてしまうのです。ギリギリを狙えば最大限休めるわけだし効率いいよねーって理屈なのだと思います。ナマケモノなのです。
当たり前ですけど、初めからギリギリを狙うのはちょっとしたイレギュラーで物事に失敗するリスクを秘めています。
志は高く持ったほうがいいです。成績は優を意識し、5分前行動を心がけ、全コマ出席を目指す方が、絶対に成功が近づくでしょう。まあ2留した奴が何言ってんだよって話ですけど。
履修登録とかをするときに「これを取っておけば留年しないな」とか消極的な計算をしている人は、それだけ意識が留年に向いているとも言えます。気を付けてください。
自己紹介
いかがだったでしょうか。
(聞かれてもいないのに)弁解しておきますけど、筆者だってもちろん入学当初から2留するつもりだったわけではありません。
むしろ1~2年生で単位を取りまくって、余裕をもって卒業してやろうと考えていました。誰だって最初はそう考えると思います。
でも筆者は1年生のときに留年してしまいました。あと3年生(入学4年目)のときにも留年してしまいました。
特に1年生での留年は完全に計算外というか、まさか1年生で留年するとは!って感じだったのですが、今になって当時の自分を振り返ってみると、筆者はまさにこの記事で紹介したようなタイプの人物でしたから、留年するべくして留年したのだなーと思っています。当時の筆者は水と炭素と留年でできていました。
この記事を読んでギクッとした方は、なるべく早く治すことをオススメします。まあ1個当てはまるぐらいなら大丈夫だと思いますけど、2個以上当てはまったら留年の沼にハマるんじゃないかなーと、筆者はそう思います。頑張りましょう