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留年はマイナスである
筆者は大学で2留しました。俗にいう多留ってやつです。
多留経験者だからこそ実感しているんですけど、留年ってマイナス要素以外の何物でもないです。
筆者は今でこそちゃんと働いて、一級建築士も取って、なんとか人生を建て直せたなーと思っているんですけど、留年した当時は本当に悩んでいました。人生傾いたと思っていました。

で、そんな筆者からのお願いです。皆さん留年はしないでください。
留年するな
本記事では、筆者が痛感した「これを意識すれば留年しなかったな!」というアレコレを伝授します。
皆さんに留年してほしくない筆者からのエールだと思ってください。
想定読者は大学生ですけど、読んで一番効果があるのはこれから大学生になる高校生だと思います。
高校生の子を持つ親御さんにおかれましては、是非ご子息ご令嬢に読ませてあげてください。
留年しないコツ
早速本題に入りましょう。
大学で留年しないために意識すべきこと。それは以下の5点です。
- 同じ学科に友人を作る
- アンテナを張る
- 講義を休まない
- 課題はすぐにやる
- 予習する
↑を4つ以上実践できればまず留年しないです。言い切ります。
留年しちまった奴は少なくとも2つ以上できていないことでしょう。筆者は全部できませんでした。
それでは1つ1つ説明します。
同じ学科に友人を作る

これはよく言われることですね。
同じ学科に友人がいれば留年する可能性はグッと減ります。
情報をフォローし合えるからです。
具体的には以下のような点で有利です。
- 休んでしまった講義の情報を聞ける
- 履修登録の相談ができる
- 試験の過去問などを共有できる
「持つべきものは友達」という格言は大学でこそ生きるのかもしれないです。
ただ、新しい友人を作るのは結構難しかったりしますし、そもそも友人なんてムリヤリ作るものではありませんから、友達ができなくても仕方ないところはあります。
でもでも、それでも最低限の話ができる”知人”ぐらいは作るように心がけたいものです。
やや打算的な話ですが、友人知人を作る目的でサークルやバイトを始めるのも有効だと思います。その場合は同じ学科の学生がいるところを狙っていきましょう。
友人知人がいないと絶対に留年する!なんてことはありません。一匹狼で立派に進級している人は沢山います。友人ができずにノイローゼになるぐらいなら、一人で頑張るのもまた道だと思います。
悪友に注意
そんなありがたい友人ですが、友人の”質”によってはマイナス方向に力が働く場合もあります。
サボり魔の悪友に釣られて自分までサボってしまった⇒留年というパターンです。このパターンに注意しましょう。
ただ、これに関しては自制心次第というか、そういう友人ができても悪い部分に付き合わないようにすれば問題ありません。自分なりに注意すれば済む話です。
それを差し引いても友人が多いことにデメリットはほとんど無いので、あまりメリットばかり追わずに人付き合いを楽しめばよいでしょう。
ちなみに筆者の例で言うと、1留目は友人が全然できずに留年しました。
そしたら留年した先で友人に恵まれて、その友人たちと遊ぶのが楽しくて遊びすぎた結果、そいつらの一部を巻き添えにしてまた留年しました。
髙橋君は筆者に釣られず無事に進級しました。えらいと思います。
酒井君にはいつか謝らないといけないと思っています。

アンテナを張る
大学生活ってのは情報戦です。
いついつに履修登録が始まって!
履修登録はどういうやりかたで!
今年度に取るべきなのは60単位ぐらいで!
どの先生の講義がオススメで!
みたいな大事な情報が沢山あるんですけど、自分から取りに行かないと情報が全く入ってこないのです。
高校生活では、担任の先生がいて、大事なことはホームルームで何回も言ってくれました。
でも大学には担任の先生なんかいません。ホームルームもありません。
大事な情報は学生用のホームページに掲載されるか、学内の掲示板に不定期に貼り出されるだけです。もしくは「学生のしおり」みたいな冊子の隅っこに書いてあったりします。
で、そういった情報を一部取り漏らすだけでも学生生活が結構しんどくなります。
自分の身を自分で守るためにも、履修登録とかそういう大事な情報には高く高くアンテナを張る必要があるのです。
具体的には、学生用のホームページとか学内の掲示板とかを頻繁に積極的に見るようにしましょう。

成績が悪くなるとアンテナが折れる
これは筆者の経験談なんですけど、自分が劣等生になればなるほどそういうページを見なくなります。自分の赤点や履修漏れに気付くのが怖いからです。
情報不足の結果落第するんですけど、落第するともっと情報を見なくなって、だからまた落第するのです。
そういう悪循環に陥らないためにも、身の回りの情報には鋭敏な感覚を保ちましょう。特に最初が肝心です。
友人がいるとこういう情報戦でも助けてくれます。友人は本当に大切です。
講義を休まない

これはたぶん最も大事なことです。留年する・しないに直結します。
やや極端な言い方ですが、講義にさえ出ていれば留年はほぼ回避できるものです。
友達がいなくても、履修登録を多少ミスっても、課題を適当にやっても、テストで点数取れなくても、講義に出ていれば単位をもらえる場合があります。
留年するぐらい単位を落とすってのは、講義にさえ出ていれば多分防げることだと思います。
筆者の経験則からすれば、毎回講義に出ているっぽい人は例外なく進級できていたと思います。筆者が講義に出ていないので、その人が毎回出ていたかどうかは分かりませんけど。
だからまあとにかく教室に行きましょう。這ってでも行ってください。
とにかく教室に行け
「○回まで休める」という考え方をやめる
これは筆者が最も反省しているところです。
大学の講義ってのは「7割以上出席しないと単位はあげません」みたいな足切りを設けていることが多いです。
全部で15回授業があるなら5回以上休むと自動的に単位が落ちるということです。
具体的な回数は先生によると思いますが、大体そういうルールがあります。
ただ、これはもちろん最低レベル(足切り)の話をしているのであって、7割出席すれば単位をくれるという話ではありません。
7割出席と10割出席では単位の取りやすさも当然変わってくるわけで、原則は10割出席なのです。学生なんですからそれが当たり前です。
ところが筆者みたいなアッパラパーは「4回までなら休めるんだ!」とかいうワケの分からない解釈を始めてしまいます。
それどころか前半のうちに4回休んでしまうのです。

そもそも大学の講義ってのは舐めたもんじゃなくて、毎回毎回それなりに授業が進みますし、課題とか試験とかそういう大事な情報も講義中に聞かされます。
1回休むと浦島太郎になることが結構あって、2回連続で休んだりしたら非常に行きにくくなるものです。
だから筆者みたいなアホ学生は、前半のうちに4回休み、後半はもう講義の内容が全然分からないのでどうでもよくなり、やっぱり来年でいいやとか言ってもっと休んで単位を落とすのです。典型的な負けパターンです。
「この講義はあと3回休めるなー。よし今日は休んじゃえ」みたいな考え方になったら終わりです。
講義の欠席は有給休暇じゃありません。出席が原則です。肝に銘じましょう。
筆者みたいなダメ学生は講義の欠席枠を有給休暇と勘違いしている節があります。
サラ金の与信枠を自分の貯金と勘違いする人に似ています。
その考えは速攻で捨てましょう。
課題はすぐにやる
大事なことを言います。
課題の期限を意識するのはやめましょう。
誤解しないでください。期限を過ぎてもいいと言っているわけではありません。
筆者が言いたいのは、期限なんか気にしないで済むぐらいサッサと課題を片付けましょう。ということです。
課題は速攻で片付けましょう。ということです。

そもそも留年するような奴は「期限ギリギリまで手を付けない」という悪癖を持っています。筆者もそうです。先延ばし癖というやつです。
先延ばし癖を直す方法はたった1つです。
「すぐやる」という意識を持つことです。
「○○までにやる」じゃなくて
「すぐやる」です。
課題は速攻で消化しましょう。
すぐやれ
先延ばし癖は学生のうちに矯正を
この先延ばし癖というのはモノスゴク悪い癖です。学生生活どころか社会人生活にも悪影響を及ぼします。及ぼしまくります。
正直に言います。
筆者は社会に出てからもずっとこの悪癖を引きずっていて、そのせいで窮地に陥ったことは1度や2度じゃありません。
さすがに留年するぐらいのポカはまだやっていないんですけど、いつか仕事でも大きなミスを犯してしまうんじゃないかと思い、頑張って直そうとしているのです。(それでもまだ直らない)
なので、この記事を若いうちに読むことができた皆さんは、どうか学生のうちにその癖を矯正してください。
留年がどうとかそういう次元じゃなくて、今後の人生の質を左右するレベルの話だと思います。いやホントに。
で、矯正の方法なんですけど、これはもう実践あるのみです。
ToDoは速攻で片付ける。
それだけでOKです。
来た球を打ち返す感覚です。
予習する
筆者は予習ってすごく大事だと思っています。
なんで予習が大事かというと、分かる講義は眠くならないからです。
そして、眠くならない講義なら出席する気になるからです。
ちょっと説明します。
予習ナシの講義は念仏
これは筆者の持論なんですけど、講義で眠くなるのは講義の内容が分からないからなんです。
分からない講義は念仏と同じです。
念仏を90分も聞いたら眠くなるのは当たり前だと思います。

で、なんで分からないかというと教授が糞野郎だから皆さんに予備知識が無いからです。
予備知識がない⇒講義が分からない⇒眠くなる
こういう図式です。
予習すれば講義がおもしろい
じゃあどうすればいいかというと、予習で予備知識を仕入れてから講義を聞けばいいのです。
予備知識アリで聴く講義はちゃんとした人語に聞こえるので、たぶん意味が分かって面白いはずです。
面白いから眠くならないし、やる気も出る。良いことずくめです。
講義を聴くことがそのまま復習になるので定着も早く、たぶんテスト勉強も少量で済むんじゃないでしょうか。
トータルで考えると、予習することは時間的にも得な行為だと思うのです。

余談ですけど、少しの予習で後の定着を買うという感覚は勝ち組の考え方なんだろうなーと思います。
筆者はこの事実に気付くのが少し遅かったです。
学生時代に知っていれば留年しなかったかもしれませんし、もうすこし良い大学に行っていたかもしれません。
筆者が予習の大事さに気付いたのは社会人になってからなので、まあ要するに後の祭りなんですけど、皆さんは多分これからの人なのでお伝えしました。
オマケ:予備知識の重要性
ちょっとこれを見てください。
これは一級建築士の試験問題なんですけど、これが講義で出てきたとしましょう。

皆さんに予備知識が全く無い場合、この内容はこんな感じ↓に見える(聞こえる)はずです。

もうこんなもん学習の取っ掛かりすら無い状態ですよね。
やる気が出なくて当たり前です。眠くもなるでしょう。
一方、予習をして予備知識がある場合だとこうなります。

どちらの方が勉強が楽か、考えるまでも無いと思います。
予備知識があると追加の学習はかなり楽なのです。
以上が筆者が予習を重視する理由です。
この考え方は一級建築士の対策にもそのまま生かせることなので、こっちの記事でも同様に力説しています。もしよければ一緒に読んでいってください。

まとめ:留年を回避して楽しいキャンパスライフを
いかがだったでしょうか。
筆者の実体験を元にしているので、ついつい力が入って長い記事になってしまいました。
大学生活は楽しいものですけど、自由と引き換えに自主性が求められるものだと思います。
自分のことは自分で管理しなければならないので、留年しないように自分の意識を引き締めることが大切だと思います。

いま大学生の方。
フンドシを締めなおして頑張ってください。
これから大学生になる方。
最初の意識の持ちようが肝心です。頑張ってください。
もう卒業した方。
お子さんやご親族が大学に行く頃によく言って聞かせてください。
もう留年してしまった方。
留年には留年なりの意識の持ちようがあります。
ご精読ありがとうございました。