タイピング
[名](スル)タイプライターや、ワープロ・パソコンなどのキーを打つこと。また、その技術。
あなたはタイピングの速度を意識したことがありますか。
日常的にパソコンを触る人なら気にしたことがあるのではないでしょうか。
筆者は数年前までタイピングが遅くて悩んでいたのですが、意識を変えて訓練することでかなり速くすることができました。
この記事では、筆者が考えるタイピングの重要性、タイピングの速さの基準、タイピングの鍛錬法についてご紹介したいと思います。
Contents
タイピングは誰だって鍛えられる
タイピングが遅い人にとって、タイピングが速い人は天才のような存在です。
指が見えないぐらい速い人なんかもいて「とても同じ人間とは思えない」そんな感想を抱くこともあるのではないでしょうか。
ですが、生まれつきタイピングが速い人はいません。タイピングの技術は全部後天的なものです。
ある程度のレベルまでなら、誰でも・いつからでも鍛えることができます。
タイピングが速い人のことをタイパーと呼んだりします。
あなたも努力すればタイパーになれます。
少し頑張る必要がありますけど、その敷居は意外と低かったりします。
ちなみに、タイピングが遅い人の多くは我流のタイピングをしていて、ちゃんとした基礎を覚えた途端に上達する傾向があります。
訓練を始めてすぐに劇的に速くなることも珍しくありません。
少ない労力で高い効果が得られるので、タイピングは訓練としてのコスパも良いと言えます。
我流タイピングで時間を損している人は多いです。
これはおそらく、十分な指導を提供できない教育制度に問題があります。
作者の学生時代はパソコン操作に関する体系的な授業はゼロに近くて、キーボードの正しい打ち方なども当然習えませんでした。
教師自身がパソコンに疎かったのですから当然と言えば当然ですね。
今は少し違うのかもしれません。
タイピングの重要性
タイピングが速いということはパソコンを操作する上で非常に有利です。
時間的にも身体的にもメリットがあります。順に説明しますね。
時間的なメリット~あらゆる仕事が速くなる~
パソコンは現代社会のマストアイテムです。
ビジネスシーンでのパソコン普及率はほぼ100%。
都心のオフィスから山奥の木こり小屋まで、パソコンとキーボードのセットはあらゆる場面に浸透しています。
そんな中で、タイピングはパソコンの基本操作の最たるものです。
文書作成・メール作成・調べ物・データ入力など、殆どあらゆる仕事でタイピングは登場しますよね。
ですから、タイピングの速度は仕事の速度に「密接」に関わっていると言えます。
どんな分野のどんな仕事でも、パソコンを使う業務なら、タイピングを速くすれば仕事が速くなるのです。
タイピングが速くなれば文書作成もメール作成も調べ物もデータ入力も速くなるのです。
これは冷静に考えてとてもスゴいことですよね。
文書作成のスピードを改善したい場合は、文書の効率的な書き方を学ぶのではなく、ただ単にタイピングを鍛えればいいのです。
「文書の書き方」みたいな本を読んでもデータ入力は速くならないもんね!タイピング鍛えた方が効率いいよ!
タイピングの技能はスポーツでいう走力に近いと思っています。
足の速さは殆どのスポーツに影響しますよね。
野球、サッカー、ラグビー、バスケ、、etc。
これと同じで、タイピングは殆どの仕事に影響を与えるのです。
仕事全般に強くなりたければ、まずタイピング技術を磨くべきなのです。
身体的なメリット~目に良い~
タイピングに習熟すると健康面にも好影響があります。
初心者流のタイピングは非常に目に悪いです。
画面と手元(キーボード)を交互に見る方法は目に負担をかけます。
近視や斜視、さらには頭痛や肩凝りの原因になると言われています。
手元に資料を置く場合はもっと具合が悪いですね。
資料→キーボード→画面に目線が錯綜し、大変な負担になります。
その点、タッチタイピングをマスターすれば、画面から目を離さずに作業できます。
タッチタイピング…キーボードを見ずに触覚(タッチ)でタイピングすること。
筆者はこの記事を書き始めてから1度も手元を見ていません。
基本的にずーっと画面を見ていて、時々気まぐれに窓の外を見たりしています。その間も手は絶えず動いています。
これは本当に目が楽ですし、ストレスの軽減にも繋がるものだと感じています。
仕事柄キーボードに日々触れる人にとって、この健康メリットは無視できないほど大きいでしょう。
タイピングの速さの基準
さてさて、タイピング速度はどの程度あればよいのでしょうか。
タイピングの速度は、一般的には考えることを阻害しないぐらいの速さを目標にすべきと言われています。
つまり、文字入力が思考速度の足を引っ張らない程度に速ければよいというわけです。
もちろん速ければ速いほどいいですが、やみくもに鍛えすぎても意味が薄れてきます。ギネスを狙うわけではありませんからね。
どうやって速さを測るのか
タイピングの速さを測るソフトやサイトは沢山ありますが、多分e-typingというサイトが一番有名です。
「腕試しレベルチェック」を一度やってみてください。3分もあれば結果が出るはずです。
e-typing
https://www.e-typing.ne.jp
どのくらい点数を取ればいいのか
e-typingで「280点」程度。
やや主観が入りますが、これがまず目標とすべき点数だと思います。
このレベルになればタイピングでストレスを感じることはほとんど無くなります。
考えをスムーズに文章に起こせて、目の動きも最小限で済みます。
タイピングによる時間的・健康的ロスがほとんど気にならなくなるレベルです。
タッチタイピングで滑らかにキーボードが打てる。そういうスコアです。
また、「280点」が難しいとしても、最低限「209点」には到達しておきたいです。
「209点」ってのは、e-typingのレベル表で一般的なオフィスワークでは困ることのないレベルとされる点数です。
e-typingレベル表(下の方)
https://www.e-typing.ne.jp/roma/check/
よって、努力目標「280点」、必達目標「209点」に狙いを定めて練習するようにしましょう。
これ以上速いのは意味が無い…かも
タイピングのゴールを「280点」に設定したのには理由があります。
実は、タイピングがこれ以上速くてもあまり意味がないのです。
文書作成やメール作成においては思考速度が足を引っ張るようになるため、結局頭打ちになるからです。
180点を280点に伸ばすコスパと
280点を380点に伸ばすコスパに
大きな差があると言い換えても構いません。
とにかく、ビジネススキルとしてタイピングを見た場合、280点を1つのゴールにするのは多分間違っていないと思います。
280点に到達したら、あとは作文の勉強をした方が努力としてのコスパが良くなるはずです。
ただし、データ入力や議事録作成などの単純入力作業なら話は別です。
そういう業務ならタイピングなんて速いほどよいに決まっているので、300点でも400点でも目指していきましょう。
タイピングの鍛錬法
さて、上達方法の話に移ります。順に説明していきます。
①我流のタイピングを捨てる
我流のタイピングを捨てることが上達への第一歩です。
大事なのでもう一度言いますね。
我流のタイピングを捨てましょう。
我流のタイピングで世界ランキングに乗っているような化け物もいますけど、
そういうのはまあ例外中の例外だと思いましょう。
正式なタイピング法を覚えることが280への早道なのは間違いありません。
というわけで、今までのタイピングは捨ててください。
小指を使わないようなタイピングは廃棄しましょう。
②ホームポジションを理解する
正しいタイピングには型があります。この画像が正解です。

左手の人差し指を「F」
右手の人差し指を「J」
他の指も画像のように置いてみましょう。
この状態をホームポジションといいます。
ホームポジションでは指ごとに担当するキーが決まっています。
例えば「W」は左手の薬指、「Q」は小指…といった具合です。
各指の担当キーを予め決めておくことで、長文を打っても軸がぶれない正確なタイピングになるのです。

担当キーは↑の画像を見ながら頭で理解してください。細かく暗記する必要は全くありません。よく分からなくなったらこの画像を見に来てくれれば十分です。
③ホームポジションを守って練習する
ホームポジションを守ってキーボードを見ずにタイピングを練習しましょう。
超大事なのでもう一度言いますね。
ホームポジションを守って、
キーボードを見ずに、
やってくださいね。
キーボード見るな!!
ホームポジションに慣れていないとキーボードを見たくなりますけど、絶対に見ないでください。見るなったら見るな。
1秒見たら上達が1時間遠くなると思ってください。
どの指がどのキーを押すか分からないんだけど!って人は、ホームポジションの位置だけ死守してあとは適当にやってください。上の画像を見てもいいと思います。さっき各指の担当キーを暗記する必要はないと言いました。
とにかく何があっても絶対に手元を見ないように。
ゴキブリが手元に飛来しても見ないぐらいの気迫で挑んでください。
まあそんなん絶対無理ですけど。
どういうソフト使えばいいのか
今はWEB上で様々なツールを無料で使うことができます。良い時代ですね。
基本的にはこのへん↓を使えば十分です。好きなソフトを楽しんでください。
e-typing: https://www.e-typing.ne.jp ←オススメ
オマケ:練習中に意識すべきコツとか
練習方法として言えることはここまでで終わりで、あとは皆さんの努力次第なんですけど、まあ最後にコツというかその辺のお話をしたいと思います。
最小限の動作で打て
キーを打つ指以外の指はキーボードから離さないこと。
例えば「W」を打つときは左手薬指だけをスッと動かしてください。
左手の他の指とか右手の全指はホームポジションの場所に置いたままにしてください。
打った後は薬指を「S」に戻し、ホームポジションに戻します。
別の言い方をすると、とにかく全体の動作を小さくすることがコツです。
最小限の動作でキーを打ちましょう。
これはタイピング速度向上のほかにミスタイプを防ぐのにも役立つ技術なので、少なくともタイプミスがあるうちは意識し続けるといいです。
キーボード見るなあああ!!!!!!
何回も何回も何ッ回も繰り返しになりますがキーボードを見ずに練習してください。
慣れないうちはミスタイプが相次いで非常にストレスフルですけど、そこで妥協してはいけません。
特に「ホームポジションに慣れるまでは手元見てもいいよね」とかいう甘えは捨てましょう。
キーボードを見ずにミスタイプを減らすように考えながらやってください。
むしろタイプミスを量産しながらでも見ないことを優先してください。初めのうちはそれでいいです。
キーを見ないことに慣れてきたら、たぶん自分が苦手なキーがハッキリしているので、それを個別に潰していってください。
タッチタイピングの快適さは格別です。それを味わうためと思って頑張ってください。
目先のスコアに惑わされてキーボードを見てはいけないのです。
マトモなキーボードを使え

タイピングの練習はマトモなキーボードでやることをオススメします。
少なくとも以下の条件を満たしたキーボードにしてください。上達速度が全然違ってきます。
☞JIS配列に則っている。
☞手の大きさに合っている。(小さくない)
☞押し心地が良い。(極端に悪くない)
逆に、こういうキーボード↓は避けた方が無難です。
☞持ち運びに特化した小型キーボード(折り畳み式など)
☞デザイン性に特化したキーボード(キーが丸形など)
☞小型ノートパソコンのキーボード(JIS配列を犠牲にしている場合がある)
変なキーボードを使いたい場合はマトモなキーボードで練習してからにしましょう。
どんなキーボードが良いか迷った方、とりあえず乱暴に紹介していいなら、こういうキーボードを買えば間違いありません。後日紹介します。
キーボードについて詳しく知りたい方・こだわりたい方には別の記事を用意します。(後日更新)
まとめ
本記事では、タイピングの重要性、タイピングの速さの基準、タイピングの鍛錬法をそれぞれ解説しました。
以上をよく理解して練習に取り組んでいただければ、あなたの仕事は大幅に改善されるでしょう。
人生は長いですから、ここはひとつ投資だと思ってタイピングを練習してみてください。